ヤフーを傘下に持つZホールディングス(ZHD)とLINEが進めている経営統合を巡り、2社を統合するために設立する合弁会社の名前が「Aホールディングス」になると韓国聯合ニュースが8月25日に報じた。これに対し、ZHD親会社のソフトバンクは「当社から発表したものではなく、合弁会社の名称は正式に決定したものではない」と声明を出した。
聯合ニュースは企業名の他、韓国NAVER創業者の李海珍(イ・ヘジン)氏がAホールディングスの会長を、ソフトバンクの宮内謙社長が代表取締役社長を務めると報じた。
ソフトバンクとNAVERは8月3日からLINEの共同公開買い付けを進めており、出資比率50:50で合弁会社化する予定。この合弁会社がZHDを子会社化し、ZHD傘下にLINE事業を承継する新会社とヤフーをぶら下げるとしている。聯合ニュースによれば、この合弁会社の名称がAホールディングスになるという。
ソフトバンクは「正式に決定したものではない」とするが、特許庁の商標出願情報を見ると、Aホールディングスに決まるのは不思議ではない。
ZHDは4月17日付で「○(アルファベット1文字)ホールディングス」の名称を大量に商標出願。○に入るのはB、E、H、Jなど16文字だが、「A」はない。その3日後である20日にLINEが「Aホールディングス」「A Holdings」を商標出願。ZHDの出願がダミー、もしくはZHDが今後用いる可能性のある名称だとすると、LINEが出願する「Aホールディングス」が“本命”の可能性は十分ありそうだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR