「弊社のツイートが発端でこのような事態になってしまい誠に申し訳ありません。どうか良識あるお取引をお願いします」──生活雑貨などを扱う問屋の堀商店は9月3日、公式Twitterアカウントでこう呼び掛けた。同社は8月31日、子ども向け玩具「ようかいけむり」「おばけけむり」の製造終了をTwitterで告知した。この発表を受け、「メルカリ」などのフリマアプリではこれらの高額出品が急増している。
ようかいけむりやおばけけむりは、薬剤を塗った指をくっつけたり離したりすることで、煙を出して遊べる玩具。堀商店によれば、製造元は都内のメーカーで、資材の不足や経営者の高齢化が製造終了の理由という。
ようかいけむりの価格は1枚20円(税別)だが、メルカリでは1枚300円など、定価を上回る価格での出品が相次いでいる。中には、120枚のセットに8000円以上の価格を付けた出品もあった。
堀商店は「(ようかいけむりなどは)何千円の価値もありません。子どもたちのわずかなお小遣いで買えるからこそ今まで存在する事ができていたのです」と常識的な価格で取引を行うよう呼び掛けている。
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