LINE傘下のネクストライブラリが、キュレーションサイト「NAVERまとめ」のサービスを9月30日で終了する。同社はNAVERまとめの歴史を綴った「最後のまとめ」を24時間限定で公開した。
10月1日以降はまとめ記事の作成や閲覧ができなくなる。11月30日までは、投稿したまとめ記事のデータをダウンロードできる機能を提供する。終了の理由について、ネクストライブラリは「今後の成長性やLINEグループでの選択と集中の観点などを踏まえて検討した結果」としている。
最後のまとめでは2009年にサービスを始めてからの11年間の歴史を振り返った。09年7月から20年8月の間に投稿されたまとめ記事は約180万件。閲覧数は合計1718億PV。最も閲覧数が多かった15年1月は月間PVが31億に上った。最も読まれたまとめ記事は1記事で3億回見られたという。
まとめ記事を投稿したアカウント数は合計34万アカウントで、中にはまとめ記事からの広告収入で1000万円以上収益を得たユーザーや、月間234万円を稼いだユーザーもいたという。
NAVERまとめが一定の成績を収める中、キュレーション系のWebサイトに逆風が吹いたこともあった。16年にはディー・エヌ・エー(DeNA)が運営していた医療情報キュレーションサイト「WELQ」で、キュレーションサイトの信頼性が問題視されるようになった。17年にはGoogleがキュレーションサイトの検索順位を下げるため検索アルゴリズムを変更。NAVERまとめもアクセス数などに影響を受けた。
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