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表情が分かる「超低反射フェイスシールド」、大日本印刷が開発 ディスプレイ用フィルムの技術活用で

» 2020年10月06日 12時48分 公開
[ITmedia]

 大日本印刷(DNP)は10月6日、ディスプレイの表面処理フィルムで培った技術を活用した「超低反射フェイスシールド」を発表した。表情が見えやすくなり、装着時の視界も良好になるという。12日からグループ会社の大日本商事を通じ、B2B市場向けに販売を始める。

超低反射フェイスシールド(写真=左)と一般的なフェイスシールド(写真=右)
装着した人の表情が分かる
装着時の視界比較

 表面加工により反射率を0.2%以下(実測値)に抑えたフェイスシールド。光の反射による映り込みを防ぎ、キズや汚れも付きにくくなったという。UV(紫外線)カット性能もある。

 新型コロナウイルスの飛沫感染を防止するため、表情によるコミュニケーションが必要な手話通訳や接客、エンターテインメントなどの業種ではフェイスシールドの着用が増えた。しかし従来のフェイスシールドは光の反射による映り込みが多く、装着した人の表情が見えにくいなどの課題があった。

 DNPは、このフェイスシールドを接客業やエンターテインメント業界、官公庁などに販売する他、フェイスシールドにデジタル印刷などを施し、各種イベントと連動したグッズ展開を進める。さらにフェイスシールドメーカー向けに反射防止フィルムの外販も行い、2021年度に年間12億円の売上を目指すという。

【訂正:2020年10月6日15時50分更新 ※新たな情報に基づき、販売方法の記述を改めました】

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