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ニューヨーク州とニュージャージー州がコロナ接触通知アプリを公開 米州の約5分の1がようやく提供

» 2020年10月06日 15時25分 公開
[ITmedia]

 米ニューヨーク州のアンドリュー・クオモ知事とニュージャージー州のフィル・マーフィ知事は10月1日(現地時間)に共同で、AppleとGoogleが開発した新型コロナの曝露(感染者との接触)通知技術を採用した州独自の接触通知アプリをリリースしたと発表した。

 ny app Google Play Storeで公開されたニューヨーク州の曝露通知アプリ

 ニューヨーク州のアプリ「COVID Alert NY」とニュージャージー州の「COVID Alert NJ」はそれぞれ米国のApp StoreおよびGoogle Play Storeで公開された。

 両州のアプリは、先に公開済みのペンシルベニア州、デラウェア州のアプリと州をまたいだ接触通知が可能だ。

 コネチカット州も向こう数週間中に曝露通知アプリを公開し、これも上記の州との横断通知が可能になる見込みだ。

 ニューヨーク州のアプリは、英語だけでなく、スペイン語、中国語、ベンガル語、韓国語、ロシア語、ハイチクレオール語をサポートする。

 米CNBCによると、ニューヨーク州のアプリは公開後約24時間で25万回、ニュージャージー州のアプリは6万3000回ダウンロードされた。

 米国は日本などと異なり、曝露通知アプリを配布するかどうか、どこの技術を採用するかは州ごとに決定している。

 本稿執筆現在、米国の50州で曝露通知アプリを提供しているのは、デラウェア、ネバダ、ニュージャージー、ニューヨーク、ノースカロライナ、ノースダコタ、ペンシルベニア、バージニア、ワイオミング、グアムの10州のみ。提供を予定しているのは、コロラド、コネチカット、メリーランド、オレゴン、ワシントン。州ではないが、ドナルド・トランプ米大統領が感染したワシントンD.C.も公開するとしている。また、アリゾナとカリフォルニアは現在アプリをテスト中だ。

 ちなみに、日本の曝露通知アプリ「COCOA」は6月19日に公開され、10月5日現在の累計ダウンロード数は1803万回、アプリへの陽性登録者数は1011件だ。

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