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「日本のインターネットの父」慶大の村井純教授が内閣官房参与に デジタル政策分野を担当

» 2020年10月13日 17時52分 公開
[ITmedia]

 加藤勝信官房長官は10月13日の定例会見で、内閣官房参与に慶應義塾大学の村井純教授を任命したと発表した。村井氏は同日着任し、菅政権が推進するデジタル政策分野での情報提供や助言を行う。

photo 村井純氏(出展:慶大の研究者データベース)

 村井氏は1955年生まれの65歳。慶應義塾大学理工学部を卒業後、84年に電話回線を用いた日本初のコンピュータネットワーク「JUNET」を立ち上げた。JUNETは当初、研究用として東京大と東京工業大、慶応大をネットワークで結ぶのみだったが、最終的には約700の機関を結ぶネットワークとなった。JUNETは日本のインターネットの起源とされ、その功績から村井氏は「日本のインターネットの父」ともいわれている。

 その後も村井氏はインターネット網の整備や普及に尽力し、ソフトバンクの社外取締役なども務めた。

 併せて加藤氏は、デジタル・ガバメント閣僚会議の下に、デジタル改革の基本的な方針を検討するワーキンググループ(WG)を設置したと発表。10月15日に初会合を開き、座長には村井氏が就任する。政府はWGでの話し合いを基に、デジタル改革の基本方針を年内に策定し、21年の通常国会での関連法案の提出を目指す。

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