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» 2020年10月23日 18時30分 公開

「Pixel 5」の天体撮影はPixel 4から進化したか 満天の星空で比較 (1/2)

GoogleのAndroidスマートフォン「Pixel 5」では先代のPixel 4からアウトカメラの構成が変わった。これによって、Pixel 4では天の川も撮れた天体撮影機能がどう変わったかを満天の星空で比較した。

[井上輝一,ITmedia]

 米GoogleのAndroidスマートフォン「Pixel 5」が10月15日に発売された。先代の「Pixel 4」からの変更点は主に「5G対応」「チップセットの性能ダウン」「Motion Sense廃止」「指紋認証センサー採用」といったところ。

 アウトカメラについても変更があった。Pixel 4では広角カメラと望遠カメラのデュアル構成だったが、Pixel 5ではデュアル構成でありつつも広角と超広角の構成となった。

Googleの「Pixel 5」

 Pixel 4の発表時、Googleはスマホの計算性能によって写真を撮影・合成する「コンピュテーショナルフォトグラフィー」を前面に押し出し、スマートフォンの小さなカメラでも天の川や銀河といった星景を撮影できることを見せつけた。

 実はGoogleは今回、コンピュテーショナルフォトグラフィーには言及したものの、天体撮影機能のアップデートには触れていない。

 しかし、カメラの構成も変わったため天体撮影でも撮影できるシーンに変化があったのではないか。そう考えて、今回は満天の星空の下、Pixel 5とPixel 4(XL)の天体撮影機能を比較した。

超広角で星空は広く撮れるか

 撮影ロケーションに選んだのは長野県と群馬県の県境。関東は10月、あまりいい天気に恵まれていないが、天気予報を毎日チェックしてつかの間の晴れ間を狙った。

 カメラははくちょう座、わし座、こと座からなる夏の大三角に向けて撮影。織姫と彦星の逸話にもあるように、夏の大三角の中央には天の川がある。都会では1等星のデネブ、アルタイル、ベガくらいしか視認できないが、本来は天の川の中でも濃い部分が観察できる方角だ。

 まずはPixel 5の広角カメラから。

Pixel 5広角カメラで撮影 16秒露光×15枚合成、ISO405

 左側のポールの先端に写るのがわし座のアルタイル(彦星)で、右端中央やや上にある明るい星がこと座のベガ(織姫)。間にもやっと天の川が写っており、星自体も無数に写っている。5〜6等星までは写っていそうだ。

 スマートフォンのセンサーとしては極めて素晴らしい天体撮影機能といえるが、先代のPixel 4の広角カメラと比べると違いはほぼない。

Pixel 4 XLで撮影 16秒露光×15枚合成、ISO520

 Pixel 4とPixel 5の技術仕様の比較ページを見ても分かるように、いずれも広角カメラは有効画素数約1220万画素で、画素ピッチは1.4μm。レンズ開口部はF1.7と、スペックは同じだ。おそらくはイメージセンサーも同じと思われる。同社は2018年発売の「Pixel 3」からソニーのイメージセンサー「IMX363」を採用しており、Pixel 4でも同じセンサーを利用していると報じられていた。Pixel 5も同じと思われるため、Googleは3年連続で同じカメラモジュールを広角カメラに採用したものとみてよさそうだ。

 次に、Pixel 5の超広角カメラでの天体撮影を見てみよう。

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