先日の昼、とても美味しいランチを食べた。お腹も心も満たされた……と言いたいのだが、「めっちゃ損した」と、悔しい気持ちが消えない。
その店が「Go To Eat」対象店舗で、オンライン予約すればお得だったのに、予約なしでふらっと入ってしまったからだ。
ランチは1000円だったが、もしオンライン予約していれば、500円相当のポイントがもらえた。半額セールなのに正価で買ってしまったような、寂しい気持ちになった。
Go To Eatとは、コロナ禍で苦境にある飲食店や農林漁業者を応援するため、政府が始めたキャンペーンだ。
「ぐるなび」や「食べログ」などの対応サイトから対象の飲食店をオンライン予約して飲食した場合、ランチなら1人当たり500ポイント(500円相当)、ディナーなら同1000ポイント(1000円相当)たまり、次回以降の食事に使うことができる、というもの。
例えば、1000円のランチを1人で食べる場合、サイトで予約してから行けば、500ポイントがもらえる。
また、地域によっては、「プレミアム付き食事券」(購入額の25%上乗せで使える食事券)の販売をスタートしているところもある(東京都は11月21日から)。
あの日のランチに話を戻そう。
小雨の中、自宅の近所を歩いていたら、ディナー営業のみだったお気に入りのタイ料理店が、ランチ営業を始めているのが目に入った。
ランチメニューは1000円と、近隣の相場と比較するとやや高めで、筆者のランチ予算は超えていた。だが「この店なら味は間違いない」と思い、ルンルン気分で入店した。
すると店員さんが、「ご予約ですか?」と聞いてくる。
ランチタイムに1人で予約? 違和感を覚えた。お店はそこそこ混んでいたが、テーブルもカウンター席も空きがある。
「いいえ」と言い、カウンターに案内された。予約でいっぱい、ということでもなさそうだ。ではなぜ、「ご予約ですか?」と聞いたのか。
ふと気づいた。「そういえばGo To Eatって、事前予約が必須だけど、かなりお得になるんじゃなかった?」
店内を見回すと、ありました! 「Go To Eat対象」のポスターが。
筆者はちょうどその日の朝、一週間後の飲み会を、Go To Eat対象店舗でオンライン予約したばかり。Go To Eatの使い方を知っていて、「ぐるなび」などのアカウントも持っているのに、予約なしの“丸腰”で入店してしまった!
500ポイントを逃すのが悔しくて、店員さんにおそるおそる「今から予約していいですか」と聞いてみたが、当然「ダメ」とのこと……。
やってしまった……。500ポイント、ランチ代金の半額分をまるまる損した気分になり、気持ちが落ち込んだ。
実際、筆者の次に店に入った人も「ぐるなびで予約した」と言っているし、先に会計を済ました人は、みんなPayPayで払っている(PayPay新規ユーザーは、Go To Eat対象店で利用すると追加ポイントが付く)。たぶん、みんなGo To Eatで利用してるんだろうなあ。予約なしでふらっと入ったのは、私だけかもしれないなあ……。
ランチの料理は、前菜からメイン、デザートまであり、どれも美味しくボリューム満点。普段なら「1000円でも十分に安い」と思えってニコニコで店を出るところだった。でも今回は「損してしまった」という気持ちが拭えず、トボトボと店を出た。
また来よう。次は必ず、オンライン予約して、ポイントをもらって食べよう。そう誓った雨の昼下がりだった。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR