米Microsoftは11月11日(米国時間)、「Microsoft Office For Mac」の最新β版を公開した。同社のApple製品担当主席エンジニアであるエリック・シュウィーバート氏が自身のTwitterアカウントへの投稿で明らかにした。
今回Microsoftが公開したβ版は、x64向けバイナリに加えて、Apple Silicon向けバイナリもセットにした「Universal 2」形式になっている。macOS Big Surには、x64向けバイナリを初回実行の直前にApple Silicon向けバイナリに変換する機能「Rosetta 2」が備わっており、x64向けバイナリのOffice for MacもApple Siliconで実行できる。しかし、バイナリ変換が必要になるため、初回実行時には起動までにしばらく待たなければならない。今回のβ版は、Apple Silicon向けバイナリが入っているので、そのまま実行できる。10日にAppleが発表した「Apple M1」搭載の新機種でも高い性能を発揮する。
Office for Mac公式版の最新バージョンは「16.43」。今回Microsoftが公開したβ版はバージョン「16.44」。Microsoft Updateを起動して、「詳細設定」で更新プログラムチャネルを「ベータ チャネル」に設定すればダウンロードできる。
Appleは10日のApple Silicon搭載Mac発表イベントで、Adobeが12月にPhotoshop LightroomのUniversal 2版の提供を開始し、2021年初めにはPhotoshopもUniversal 2版になると明らかにしている。Adobe、Microsoftと、多くのユーザーを抱えるMacアプリを開発しているメーカーがUniversal 2にいち早く対応している。Intel Macからの移行はかなり早く進みそうだ。
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