大腸がんなどの予防を啓発する非営利団体の日本うんこ学会は11月15日、便の状態を報告してキャラクターを入手し、敵と戦うスマートフォンゲームアプリ「うんコレ」(iOS/Android、無料)の提供を始めた。ゲームを通して、大腸に関する疾患の症状が出やすい便の色や形状を観察する習慣を身につけられるという。
トイレの向こう側の世界「ウントピア」を守るため、腸内細菌をモチーフにしたキャラクターを操り、「クリーブス」という敵を倒す――という設定。プレイヤーが便の状態や体調をアプリに入力すると、腸内細菌を擬人化したキャラクターの入手、強化ができる。複数のキャラクターでパーティを組んだり、他のプレイヤーと「フレンド」になりバトルを行ったりすることも可能。報告した便の状態が異常と判定された場合は、医療機関への受診を勧めるメッセージが表示される。
同学会によると、大腸がんなど消化器疾患では、患者の病院に来るタイミングが遅れ、症状が進んでしまうケースがあるという。高校生をはじめ若い世代にも健康や医療に興味を持ってもらうため、スマホを活用しながらこうした情報に触れられるゲームの製作に至った。構想、開発に約7年かけ、エンジニア、イラストレーター、声優など全てボランティアにより製作したという。
今後も同学会は、プレイヤーが楽しみながら健康の維持につながる活動を行うとしている。
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