Web会議サービス「Zoom」を運営する米Zoom Video Communicationsは11月16日(現地時間)、ミーティング(会議)への侵入(いわゆるZoombombなど)や問題のある参加者に対処するための2つの新セキュリティ機能を追加したと発表した。Webおよびモバイルアプリをバージョン5.4.3にアップデートすると利用できるようになる。
1つ目は、ホストあるいは共同ホストがミーティングを一時停止し、問題のある参加者を削除する機能。ミーティング画面の[セキュリティ]→[参加者アクティビティを一時停止]をクリックすると、進行中のすべてのビデオ、オーディオ、チャット、コメント、画面共有、録画が停止し、小会議室が終了する[一時停止]ボタンが表示される。
このボタンをクリックすると、問題の内容を選択してユーザーを報告するカードが表示される。スクリーンショットを添えて報告することも可能だ。
[送信]をクリックすると報告した参加者がミーティングから削除される。報告後、ホストと共同ホストは再開したい機能を1つずつ有効にすることでミーティングを再開できる。
なお、ホスト、共同ホスト以外の一般参加者も、左上のセキュリティバッジ→[報告]で、参加者を報告できる。
この機能は無料サービスでも利用可能で、初期設定で有効になっている。
2つ目の機能は、ZoomがSNSやWebサイトをスキャンして、ZoomのミーティングIDやパスコードが不用意に一般公開されているのを見つけると、公開しているユーザーにメールで自動警告するというもの。この警告には、リンクを一般公開することによる危険性についてや、セキュリティ設定の有効化方法などの説明が含まれる。
スキャン先については具体例を挙げていないが、TwitterやFacebookとみられる。
会議を公開したい場合は、ミーティングではなくホストやパネリストだけがビデオ、オーディオ、画面を共有できるウェビナーとして公開するよう勧めている。
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