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» 2020年11月17日 10時44分 公開

GitHub、削除した「youtube-dl」は著作権を侵害していなかったとして復元

Microsoftは10月、RIAAの申請を受けて複数のyoutube-dl関連リポジトリを削除したが、DMCAの第1201条に違反するというRIAAの主張は無効だったとしてリポジトリを復元した。削除ポリシーを更新し、第1201条の問題改善について取り組んでいくとしている。

[ITmedia]

 米Microsoft傘下のGitHubは11月16日(現地時間)、全米レコード協会(RIAA)からの申請を受けて10月に削除した「youtube-dl」関連のリポジトリを復元したと発表した。RIAAの主張は無効だと判断したとし、公式ブログで判断の経緯や削除ポリシーの改善について説明した。

 github

 RIAAの主張は、これらのリポジトリが提供しているyoutube-dlソースコードが、YouTubeなどが著作権のあるコンテンツを保護するために採用している技術(TPM)を回避するよう設計されており、これがデジタルミレニアム著作権法(DMCA)の第1201条に抵触するというものだった。

 だが、GitHubは「著作権で保護された作品にアクセスするためにコードを使用できるからといって、著作権を侵害しない方法で作品にアクセスするためにコードを使用できないわけではなく」、youtube-dlは法律に違反せずに著作権で保護されたコンテンツへのアクセスを提供できることが分かっていると説明。削除してしまったリポジトリのコードは、TPMを実際に侵害または回避してはいないため、プロジェクトを継続できるとしている。

 ただし、プロジェクトを変更して著作権を侵害していることが判明した場合は、削除する。その場合は、削除する前に所有者に問題を修正する機会を提供する。

 今後は、1201条に基づく削除要請はすべて、技術と法律の専門家チームでレビューし、不当な申し立ては拒否する。申し立てが合法と判断した場合は、削除前にリポジトリの所有者に通知する。

 GitHubはまた、削除などで影響を受ける開発者が相手側を提訴する際に開発者を支援する100万ドルの開発者防衛基金を設立した。

 1201条は90年代に制定された条項で現状にはそぐわない。GitHubは「youtube-dlのような社会的に有益なツールを構築する開発者の自由を促進するために」1201条改善について提唱していくとしている。

【訂正:2020年11月17日午後4時10分 当初「1202条」と記載している箇所がありましたが、正しくはいずれも1201条でした。おわびして訂正いたします。】



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