MacBook Airはファンレス構造で、静かなことはありがたいですが、その分、熱の排出は大丈夫か少し心配していたのですが、全く問題ありませんでした。MacBook Airのアルミニウム製のヒートスプレッダが作用し、ファンレスでも熱を逃し、M1チップの電力消費効率と、macOS Big Surの電力マネジメントが相互に作用しCPUとGPUパフォーマンスを出すことができます。
Final Cut Proでの書き出しは、前モデルよりも4倍近く速くなっています。実際に4K動画を書き出してみたところ、40分超えの長い動画も、1分くらいの短い動画も、動画の長さと同じくらいの時間で書き出せました。
機械学習の速度も上がっており、SiriなどのApple純正アプリだけでなく、他社製アプリもM1チップの恩恵を受けられます。「Pixelmator Pro」には、ML Super Resolutionという、機械学習を使い粗い画像の画質を向上させる機能があります。11月19日から使えるようになるM1チップに対応したバージョンを使うと、最大で15倍の速度でML Super Resolutionの結果が得られるようになります。
MacBook AirのMagic Keyboardにも新しいキーが加わりました。入力切替ボタンで英数かなを切り替えられるようになったのは、英字配列派の方にはうれしいアップデートなのではないでしょうか。JIS配列にも入力切替ボタンが追加されていますが、英かな切り替えボタンは別にあります。iOSのように絵文字入力にも使えます。ファンクションキーには、スポットライト検索、Siri、おやすみモードがボタンとして追加され、ワンタッチで起動できるようになりました。
M1チップ搭載のMacでは、3種類のアプリを使えます。1つは、M1チップのためのネイティブアプリです。Apple純正のものはもちろん書き直されており、Final Cut ProなどもM1チップ対応のバージョンがダウンロードできます。
サードパーティーの各ソフトウェアデベロッパーも対応を進めており、DaVinci Resolveは17.1でM1に対応し、AdobeはLightroomを12月、Photoshopを2021年頭にリリースする予定です。2つ目は、今までのIntelベースのMacで使えたMacアプリをRosetta 2を使って変換したものです。
そして最後に、iPhoneとiPadアプリもM1チップ搭載のMacで使うことができます。iPhoneとiPadアプリのデベロッパーは、Macに提供したくない場合はオプトアウトすることも可能ですし、Mac Catalystを使い、完全にコードを書き直すことなくMacアプリとして移管することも可能です。
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