NVIDIA、データセンター向け“Ampere”GPUを強化 メモリ容量倍増し高帯域に
米NVIDIAは2020年11月16日、データセンター向けGPUの「NVIDIA A100 80GB GPU」を発表した。同社としては最新の「Ampere」アーキテクチャのGPUチップを使用している。フォームファクター(基板の形状)はNVIDIA独自の「SXM」を採用。OEMベンダーが製造するSXM対応マザーボードとのセット販売あるいはサーバに組み込んだ完成品の形での販売となる。
NVIDIAは5月にAmpereアーキテクチャのチップを発表した際、そのチップをSXMフォームファクターに搭載したGPU「NVIDIA A100 40GB GPU」を発表していた。今回の新製品は同じGPUを採用しながら、帯域幅が2.039Tバイト/秒の広帯域メモリ「HBM2e」を80GB搭載して性能を引き上げた。5月にNVIDIAが発表したNVIDIA A100 40GB GPUは帯域幅が1.555TB/秒の「HBM2」メモリを40GB搭載していた。新製品はメモリ帯域幅をおよそ1.35倍に拡張し、搭載メモリ容量は2倍となった。
複数GPUを搭載したサーバで、GPU同士を接続する高速インターコネクト「NVLink」を搭載している点や、GPUを最大7つに分割してそれぞれ別々に使用できる機能「Multi-Instance GPU」(MIG)を備えている点は5月発表の製品と変わらない。
NVIDIAは、メモリを特に強化した新製品について、大量のデータを使用するアルゴリズムでは特に性能が向上するとしている。例えばユーザーの好みを予測するレコメンデーションシステムに、深層学習を応用した「DLRM」(Deep Learning Recommendation Model)では、5月発表のGPUに比べて処理速度が3倍まで高速化が可能。気象予測や量子化学といった大量のデータを扱う科学技術計算では2倍近い性能を発揮するという。
NVIDIA A100 80GB GPUを搭載したサーバは、米Dell Technologies、米Hewlett Packard Enterprise、中国Lenovo、富士通といったサーバベンダーや、台湾QuantaなどのOEMベンダーから2021年前半に登場する予定。
さらに、NVIDIAは今回発表した新製品を搭載したワークステーション「NVIDIA DGX Station A100」 と、6Uラックマウントサーバ「NVIDIA DGX A100」も発売する。両製品とも2020年中に出荷開始予定。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
パナソニックHD子会社、使用禁止の生成AIに従業員約33万人分の個人情報をアップロード
-
2
PHP脆弱性でいち早くサービス停止したコドモン 背景に「被害が出てからでは取り消せない」
-
3
AIに200万円渡してネットショップを1年運営させてみた──Alibabaの研究者らがシミュレーション 資産14倍の例も
-
4
人に注射を打てる「サイボーグゴキブリ」の群れが、がれき下の被災者を救助? 実験成功率72%
-
5
「Claude Mythos 5」、危害の兆候を顧みず実在の開発者を標的に──AnthropicとAISIが分析結果を公開
-
6
「お名前.com」 のFX自動売買VPS、不正アクセスで金銭被害か 「600万円の損失」「55万円なくなった」……報告相次ぐ
-
7
タイムズカー、3000円の見舞金支払いへ 免許証画像漏えいの146万件対象 55億円の特損計上
-
8
GMO、不正取引の被害額を補償へ 見舞金5000円も 「お名前.com」FX用VPSへのサイバー攻撃で
-
9
「AIでエンジニア派遣は不要になる」のか? 各社に肌感を聞いた 求められる人材、明確に変化
-
10
コミックシーモア、流出は最大約420万件に メールアドレスや生年月日など 不正アクセスの経路特定・遮断は完了
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR