不正アクセスでカプコンから個人情報などが流出した問題で、流出した可能性のある情報の中に、本来は破棄するとしていた採用応募者情報が約12万5000件含まれていたことがTwitterで話題になっている。カプコンは取材に対し、「表現が足りず誤解が生じた」として謝罪した。
カプコンは16日、外部からのサイバー攻撃で最大35万件の顧客情報や1万4000人分の社員情報などが流出した可能性があると発表。顧客情報の中には採用応募者情報12.5万人分のデータも含まれている可能性があるとしていた。
応募者情報についてカプコンは自社の採用サイトで「採用選考の結果、採用に至らなかった方、採用を辞退された方の応募書類などは選考後、当社において責任をもって破棄致します」と記載していた。本来破棄されるはずの個人情報が破棄されていなかったことについて、Twitter上では同社の対応を疑問視する声が上がっている。
カプコンは「応募者の履歴書などをデータ化し、一定期間保管していた」と説明。「データ化についての言及がなく、表現が不足していたため誤解が生じた。おわびする」と陳謝した。保管理由については「応募者によっては複数回応募される方もいる。過去の応募履歴をスムーズに確認するためだった」と釈明した。応募者のデータを一律保管していたのかなどについては「現時点では不明」としている。
採用応募者の情報については、氏名、生年月日、住所、電話番号、メールアドレス、顔写真などが流出した可能性があるとしている。同社は現在、採用サイト内の表記を変更するか検討中だという。
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