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小さな本格派、ソニー「α7C」 リアルタイムトラッキングAFが賢い荻窪圭のデジカメレビュープラス(2/4 ページ)

» 2020年11月26日 12時08分 公開
[荻窪圭ITmedia]

 背面モニターはα7IIIやα6600とは異なり、チルトではなくバリアングル式。真横に開いて回転するタイプとなった。

 だから自撮りもできる。

バリアングルモニターなのでひっくり返して自撮りにも対応。バリアングルにしたのは動画を意識したのだろう

 バリアングルはとっさにモニターをセットするには向かないが(開いて回転させるという2ステップ必要なため)、自撮りや三脚やジンバルを使った動画撮影や縦位置ローアングル時にいい。

モニターを開き、縦位置ローアングルで逆光のコスモスを狙ってみた(28-60mm 60mm 1/800秒 F5.6 ISO100)

 モニターを下に向ければ手を上に上げてハイアングル撮影もできる。

モニターを開き、ハイアングルで撮影した夜の浅草寺仲見世。フォーカスは奥に合わせて手前の人々をぼかしてみた。レンズは24-105mm F4を使用(24-105mm 105mm 1/125秒 F4 ISO1250)

 イメージセンサーはα7IIIと同じ2420万画素で、この超コンパクトサイズながらボディ内に5軸手ブレ補正付き。手ブレ補正性能はそれほど高くないが、まあその辺はしょうがない。

正面から。ボディギリギリサイズのマウントの奥にフルサイズセンサーがある。このボディサイズでセンサーシフト式の手振れ補正を内蔵している

 高感度時の画質は良いしね。これ、夜の浅草寺と仲見世と五重塔を手持ちで撮ったもの。レンズは24-105mm F4。非常に良いレンズでこれ1本あれば基本的になんとかなる。それの望遠端を使用。で、ISO10000で1/100秒である。ISO10000でこれだけ撮れればうれしい。

浅草観光文化センターの展望フロアからライトアップされた夜の浅草寺。ISO10000でこれだけ撮れるのは良い(24-105mm 96mm 1/100秒 F4 ISO10000)

 ちなみにISO感度は最高でISO51200だが、拡張感度でISO20万まで上げられる。ISO800から204800まで拡大して並べてみたが、ISO25600までは結構イケそうだ。

左上がISO800。そこから右に感度が上がっていき、右下がISO204800。最後の2つが拡張ISO感度だ

 この辺はさすがだ。

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