フォーカスモード問わず、これを押すと押している間だけ「リアルタイムトラッキングAF」が動作するのだ。
例えば、AF-Sモード時でもタッチAFで被写体を指定してAF-ONを押すとそれを追いかけ続けてくれるのである。
相手が動いている時はもちろん、止まっている時でもこれでトラッキングすれば構図を変えたりアングルを変えようと撮影者が動いてもフォーカスを合わせ続けてくれるのである。
これは覚えておくべき機能かと思う。AFの使い勝手がグッと上がる。「AIを活用したリアルタイムトラッキング」だそうでかなり賢い。
連写はAF/AE追従で最高で秒10コマ/秒を実現した。
動画は4Kで100Mbpsのビットレートに対応。さらにHDR動画も撮れる(HLG規格)他、S-log3にも対応。
カジュアルなVlog的動画から本格的な映像作品までいける。
動画中のリアルタイム瞳AF対応なのもうれしいが、動物瞳AFには対応しないのはちょっと残念だ。
4K動画から1コマ切り出してみた。
また、SDカードスロットがコンパクト機でありがちな底面ではなく、左側面にあること(三脚に装着していても出し入れしやすい)、側面一番下のカバー(USB-C端子やHDMI端子がある)が下に開くので、給電しながら撮影する時にじゃまになりづらいことも注目したい。
なおα7III以上のモデルはデュアルスロットだがこれはシングルスロットとなっている。
残念だったのは、新しいシリーズでありながらメニューのデザインや操作系がα7IIIまでと同じであること。
かなりややこしいのだけど、秋に発売されたα7SIIIが「III」という名称ながらメニューでデザインが新しくなって整理され、タッチ操作にも対応したのだ。α7Cはその後に発売でありながら、新しい操作系が採用されなかったのである。
2021年以降に登場する新しいα7シリーズは新しいメニュー体系になると思われるだけに、ちょっと残念。
でもまあ、α7シリーズでしっかり地位を固めたソニーがα6xxxシリーズを受け継ぐデザインのα7Cを投入したということは、α7IIIより購入しやすい価格のフルサイズエントリー機というのみならず、α6600とα7を繋ぐ架け橋としての役割が必要と考えたのだろうなと思う。
そんな、カジュアルでコンパクトなフルサイズαが欲しいという人たちにうってつけのカメラだ。
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