関西電力系列の通信会社オプテージは11月27日、集合住宅内にローカル5Gのネットワークを構築し、光ファイバーの幹線と入居者の部屋を無線で接続する実証実験を行うと発表した。高速・大容量の通信を提供できる点や、有線を引き込む工事の手間とコストを削減できる点などのメリットを見込んでいる。
実験は、2021年2月から大阪府茨木市で始める。テスト用の基地局を建物内に配置し、28GHz帯の「ミリ波」の5Gエリアを構築する。インターネットに加え、電話やテレビでの5G活用もテストし、中継器を使った伝送や、音声の伝送、8K映像の伝送(上り方向)も行う。
オプテージは従来、FTTHサービス「eo光」を提供する際に、光ファイバーの幹線から各フロアの部屋までを有線で接続。工事の手間やコストが発生していた。実験を通じてこの課題を解消し、21年度以降の商品化を検討するという。
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