米Amazon Web Servicesは12月1日、macOSが動作するEC2インスタンスの提供を始めた。現時点ではIntel版Macのみだが、2021年にはM1チップ搭載Macのインスタンスも提供する計画だ。
提供するリージョンはアメリカ東部(バージニア北部)、アメリカ東部(オハイオ)、アメリカ西部(オレゴン)、ヨーロッパ(アイルランド)、アジアパシフィック(シンガポール)の5箇所。OSはmacOS Mojave(10.14)とmacOS Catalina(10.15)の2種類から選べ、macOS Big Sur(11.0)は近日中に提供する予定だ。
macOSインスタンスは、Intelの第7世代Core i7プロセッサ(6コア/12スレッド、3.2GHz、最大4.6GHz)を搭載したMac miniと、AWSが開発した基盤技術である「AWS Nitro System」を組み合わせて提供する。インスタンス1つ当たりのメモリ容量は32GBで、ストレージはAWSのEBS(Elastic Block Store)のみ使用できる。ネットワークの性能は25Gbpsとなる。
AWSは、macOSやiOS、iPadOS、watchOSなどに向けたアプリケーションの開発者のために今回のMacインスタンスの提供を始めたと説明している。
今回、AWSが提供を始めたMacインスタンスを利用すれば、ユーザーが開発プラットフォームであるMac本体の料金を負担する必要はなく、使用した分だけ料金を払えば良い。アプリケーション開発にかかるコストを引き下げてくれるサービスとなりそうだ。
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