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ゲオFC運営元がPS5を高額転売 ゲオから指導で販売取り下げ

» 2020年12月02日 18時45分 公開
[安田晴香ITmedia]

 DVDやゲームのレンタルショップ「ゲオ」のFC店を運営する企業が12月2日までに、ECサイト「Yahoo!ショッピング」でPlayStation 5(PS5)を高額転売していたことが分かった。メーカー希望小売価格5万4978円(税込、以下同)の通常版を10万7500円で販売していた。現在は販売ページを取り下げている。

photo 12月2日午前11時時点の商品販売ページ
photo 該当商品はすでに削除されている(12月2日午後4時40分時点)

 販売していたのは、「ゲオ福岡二又瀬店」を運営するコンシダレット(福岡市)。同社はゲオのフランチャイズ運営の他、EC事業などを手掛け、Yahoo!ショッピングに中古ゲームソフトやゲーム機器本体などを販売する「トレーゼス Yahoo!店」を出店している。

 そのトレーゼス Yahoo!店で、コンシダレットはメーカー希望小売価格から約2倍の値段でPS5を販売。12月2日午後4時40分時点で該当のページは削除されているものの、同日午前11時時点のページを確認すると、「在庫切れ」「入荷待ち」と表示されていた。

 ゲオを運営するゲオホールディングスは、PS5の発売当初から、ゲオグループ店舗、ゲオオンラインストアともに、全てスマートフォンアプリからの抽選販売の受け付けを行っている。

photo 抽選販売について案内するゲオの公式サイト

 ITmedia NEWSがゲオホールディングスに問い合わせたところ、「コンシダレットに確認したところ、今回転売されたPS5の仕入れ元はゲオではない」とした上で「当社からの仕入れ商品に関しては当社のルールで販売するように加盟店には指導をしている」と回答した。

 コンシダレットは取材に対し「ゲオから指導があったため今後は(高額転売を)行わない」と回答。販売時期や台数については「答えない」とした。

 PS5の販売を巡っては、発売日の11月12日前後から複数のECサイトで高額出品が続いている。ITmedia NEWSが調べたところ、1台約30万円の出品や10万円以上の価格にもかかわらず、1000件以上の売買が成立しているケースもあった。

 こうした状況を受け、発売元のソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)はECサイトの運営元へ転売防止に向けた協力を求めている

【編集履歴:2020年12月2日午後8時58分 初出時に掲載していた商品ページのコメントが、同店舗に寄せられたものではないことが明らかになったため取り下げました。】

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