クラウドサービスなどを手掛けるヘプタゴン(青森県三沢市)と米穀卸業のKAWACHO RICE(同市)は12月7日、AIを活用し、コメの銘柄を判定するスマートフォンアプリの実験「RiceTagプロジェクト」が成功したと発表した。アプリを起動したスマホでコメを撮影すると、青森県産の銘柄である「青天の霹靂」などを画面に表示する仕組み。今後は実用化に向け、判定の精度を上げていくという。
実験では、青森県産米4銘柄と秋田県産米4銘柄のコメを無作為に抽出。アプリで銘柄を判定したところ、人の目視による検査と同等以上の正解率を得られたとしている。
これまでコメの銘柄の判定は、専門の資格を持つ農産物検査員が目視で実施していたが、検査員の経験や勘を頼りに行われ、判定基準となる具体的なデータが存在しなかった。そこで2社が協力し、2019年夏にスマートフォンアプリの開発を始めたとしている。今後は判定できる銘柄を増やし、検査員の負担を減らすという。
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