米民泊大手のAirbnbは12月10日、米Nasdaq市場に新規株式公開(IPO)した。公開価格は1株68ドルで、初値はそれを112%(2倍以上)上回る146ドルで、時価総額は約865億ドル(約9兆円)になった。ティッカーシンボルは「ABNB」だ。
新型コロナ禍で旅行は少なくなっているが、ホストと接触せずに家族や友人とだけ宿泊できるAirbnbの需要は、コロナ禍下でも一般の宿泊施設よりも減収幅は少ない(第3四半期の売上高は17%減)。3月にはコロナ関連を理由としたキャンセルはペナルティなしにし、コロナに対処するルールを制定した。
NasdaqではIPOを行う企業の代表者がその日のオープニングベルを鳴らす習わしだが、コロナ禍でブライアン・チェスキーCEOらはベルを鳴らさず、オンラインでメッセージを送り、市場スタート時には予めAirbnbが用意した、世界中のホストが呼び鈴を鳴らす動画が流れた。
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