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良い意味で普通になった富士フイルム「X-S10」 オートで気軽に撮れる“X”荻窪圭のデジカメレビュープラス(2/5 ページ)

» 2020年12月13日 08時00分 公開
[荻窪圭ITmedia]

 しかも今回はその「AUTO」が進化した。富士フイルムのハイエンド機って「画質」をものすごく細かく設定できる。でも細かくて「普通の人の手に負えない」。どれを変えたらどうなるだろう、こういうときはどういう設定がいいかな、って考えてるうちに日が暮れる。

グレイン・エフェクト/カラークローム・エフェクト/カラークロム ブルーの3つがあり、さらに次のページにはトーンカーブやシャープネスや明瞭度などもある

 で、X-S10のAUTOモードではシーンに応じて自動的にそれらのパラメータを調整して撮ってくれるのだ。

 AUTOで撮ったものと、絞り優先AEでフィルムシミュレーションもスタンダードで撮ったものを縦に並べてみた。なんとなく違いが分かるるかと思う。

上がAUTOで撮ったもの、下はスタンダードな設定で撮ったもの。シーンを認識してより青空をくっきり出し、メリハリのある階調になっているのが分かる

 ここでAUTOでお気軽に撮ったガスタンクを。

鮮やかな青空と滑らかなグラデーションが富士フイルムらしい(15-45mm 15mm 1/2000秒 F5.6 ISO320)

 色が鮮やかでいい感じ。使ったレンズはキットレンズの15-45mm。コンパクトな沈胴式の電動ズームレンズだ。広角端15mmなので35mm判換算で23mm相当とかなり広い範囲を撮れる。

撮影時はレンズが伸びる。でもコンパクトで軽い。ただ電動式なのでとっさのズーミングはもたつくかも
電源オフ時は短くコンパクトになるので収納性も高い

 電動なので瞬時にグイッとズーミングすることはできないけど、まあコンパクトで使い勝手の良いレンズだ。

 さらにAUTOで色々と撮ってみたい。

 料理は色も明るさもすごくリアル。

暗めの店内でランチ。半逆光で階調も色もいい感じに出てる(15-45mm 1/40秒 F4.4 ISO1250)

 ネイチャー系は富士フイルムが得意とするところ。青も緑も紅葉も鮮やかに良い色で撮ってくれる。

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