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Web版「ツイキャス」CMAF採用で超低遅延に フルHD/60fpsで1.5秒以下

» 2021年01月08日 17時02分 公開
[ITmedia]

 ライブ配信サービス「ツイキャス」を運営するモイは1月8日、ツイキャスのWebブラウザ版に、HTTPストリーミングの新規格「CMAF」を導入したことで、スマートフォンと同等超低遅延視聴が可能になったと発表した。フルHD画質/60fpsの高画質なライブ映像でも1.5秒以下の遅延に抑えられ、PCでもスマートフォンと同等の超低遅延を実現したとしている。

画像 ニュースリリースより

 ライブ配信では、端末から配信された映像・音声を小さく区切った数秒程度のまとまりで送信し、それを複数受信してから再生を始めるため、一般的に、数秒〜数十秒の遅延が発生する。まとまりを分解すれば遅延を減らせるが、遅延を小さくしすぎると、ネットワークの状態によっては音声が途切れるといった課題があった。

 CMAFなら、従来よりも細かい動画データ単位で配信できるため、超低遅延配信ができる上、共通のメディアファイルフォーマットとして複数の配信方式で利用できるため、受信端末ごとのデータ変換処理の煩雑さが解消され効率が上がる効果もあるという。

 CMAFをベースにした仕組みを採用することで、Safari、Google Chrome、Firefox、Microsoft Edge (Chromium版)と、4種類のWebブラウザでの安定化も同時に実現したとしている。

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