国立科学博物館(科博)と凸版印刷は1月19日、恐竜の骨格を360度閲覧できるVRコンテンツ特設サイト「ディノ・ネット デジタル恐竜展示室」をオープンした。科博などで所蔵する合計7種類9体の360度モデルを無償公開。ティラノサウルスなどの化石を、オンラインでさまざまな角度から見回すことができる。
「カムイサウルス発掘同窓会」(小林快次、桜井和彦、西村智弘)など、著名な恐竜博士による有料のオンライン講演会も行う。
科博と凸版は2013年から、ティラノサウルスやトリケラトプスなど骨格標本の立体形状計測データを基にVRコンテンツ化した「V×R ダイナソー」を開発・活用してきた。
今回科博は、新たにアロサウルスとパキケファロサウルスの2体の恐竜のデジタルデータをVRコンテンツ化して公開、さらに、群馬県立自然史博物館のステノプリギウス、北海道大学総合博物館のデスモスチルス、むかわ町穂別博物館のカムイサウルス頭骨といった各地の博物館の代表的な化石のデータも計測し、VRコンテンツ化した。
サイトでは、各化石の3Dデータを見回せる他、学名や計測方法、化石の解説文が読める。VRデータは、3Dデータ共有サイト「sketchfab」上に保管してある。
さらに、むかわ町穂別博物館、北海道大学総合博物館恐竜展示室の360度バーチャルツアーコンテンツも用意。まるで両館を訪れたかのような雰囲気で、館内を体験できる。館内の3Dコンテンツは3Dデータプラットフォーム「Matterport」に保管している。
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