このコーナーでは、テクノロジーの最新研究を紹介するWebメディア「Seamless」を主宰する山下裕毅氏が執筆。新規性の高い科学論文を山下氏がピックアップし、解説する。
米ジョージア工科大学とカナダTactual Labsの研究チームが開発した「ShArc」は、細長い平面的なデバイスの曲げをリアルタイムに計測する静電容量式センサーだ。複雑な曲線の検出も可能だ。
本体は平らで細長く、軽量で柔軟、低消費電力で製作コストも安価だ。計測は、センサーの内層と外層の相対的な移動によって局所的な曲率を測定し、形状モデリングを行う。
送信電極と受信電極とをペアになるように上下に重ねて等間隔に配置。デバイスが曲がった際の電極間の重なり度合い、ズレから生じる静電容量の変化を調べることで曲率を導き出す。
従来のモーションキャプチャーのように、関節などの点を捉えて動き全体を予測するよりも、正確なトラッキングが行えるとしている。
活用事例としては、手に貼り付けて指の関節による動きを計測する、背骨に沿って貼り付け湾曲する姿勢を計測する、花瓶などの曲線がある彫刻の計測──などが考えられるという。
1台のカメラから人の動きを正確に抜き出す技術 Adobeなどが開発
手描きスケッチからリアルな顔を生成 深層学習に画家の手法導入し改善
コンピュータ不要でレーザー光線に触って遊べるディスプレイ 香港城市大学が開発
のぞきこんだ顔が水面でドット絵に 電気分解式泡ディスプレイ「Bubble Mirror」 お茶大が開発Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
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