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居心地のよいClubhouseルームを作るために、避けたい3つの「罪」 音声チャットSNS運営ベストプラクティス(1/3 ページ)

» 2021年02月04日 15時48分 公開
[堀正岳ITmedia]

 現在は招待制の音声チャットSNS「Clubhouse」が日本で大きな話題になってから約1週間。当初はClubhouseについて語っているClubhouseルームばかりだったものの、次第に登壇者をブッキングして開催されるイベントや対談、作業中の雑談部屋、自作の詩の朗読や合唱といったように、目的をもってルームを開く人が多くなってきました。

 その一方で、興味のある人が話しているのに極端に居心地が悪く、その場に止まりたくないルームも目立つようになっています。

 乱暴な言葉で話したり、非常識なテーマを選んでいたりといったルームは論外ですが、目的をもって真面目に開いているのに運営に不慣れなためにオーディエンスを不快にしているもったいないケースも中にはあります。

 そこで、Clubhouseルームを開くときに失敗しがちなポイントに着目し、それらを反面教師として居心地のよいルームを運営するためのベストプラクティスについてみていきましょう。

Clubhouseルームの居心地を悪くする3つの「罪」

 聞いていて居心地の悪いClubhouseルームにはいくつかの共通点があります。モデレーターがルームの進行を掌握できておらず、オーディエンスと気持ちがずれてしまっているときは、大きく分けて次の3つの原因が考えられます。

1. モデレーターはいてもモデレーションをしていない

 Clubhouseではルームを最初に開いた人や、指名されて他のユーザーを登壇させる権限を持っている人のことを Moderator (モデレーター)と呼びますが、この人は壇上の議論の進行を整理する役割「モデレーション」をおこなうことが期待されています。しかし往々にして、モデレーターがモデレーションをしていないためにルームの雰囲気が悪くなっているケースがあります。

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 雑談部屋のように無秩序な会話を楽しむケースもありますが、イベント形式で進行しているルームの場合はモデレーションが必須です。

 一部の人がマイクを離さずに喋りっぱなしになったり、関係のない話題に脱線してばかりといった場合に、モデレーターがそれを整理して、場合によっては介入してオーディエンスに戻っていただかないとオーディエンス側は苛立ちがつのります。

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