米Googleは3月3日(現地時間)、オンラインイベント「Flutter Engage」を開催し、オープンソースのアプリ開発SDK「Flutter」のバージョン2のリリースを発表した。iOSとAndroidに加え、デスクトップアプリ、Webアプリ、米Microsoftの「Surface Duo」のような2画面端末向けアプリの開発も可能になった。
Googleは2018年に、同じコードベースでiOSとAndroidアプリを開発できるFlutter 1.0をリリース。Flutter 2では、iOS、Android、Windows、macOS、Linux向けアプリをリリースでき、Chrome、Firefox、Safari、EdgeなどのWebブラウザ向けアプリもリリースできる。さらに、自動車、テレビ、スマートホーム端末向けアプリの開発も可能だ。
これまでに既にGoogle Playストアだけでも15万点以上のFlutterで開発したアプリがある。Googleの「Stadia」「Google One」「Google Nest Hub」のアプリもFlutterで開発されたものだ。「Google Pay」も数カ月前にFlutterに切り替え、その結果プラットフォーム間の違いが省け、50万行以上コードを減らせたという。
イベントにはMicrosoftのエンジニアも登場し、Flutterのサポートを表明した。また、トヨタが車載システム開発でFlutterのembedder APIを採用していることも紹介された。
現在、FlutterとDartには、米Amazon、Microsoft、米Adobe、中国Alibaba、米eBay、米Squareなどを含む多数の企業による1万5000件以上のパッケージ(便利なクラスをまとめたもの)があり、これらを開発のために使える。Flutterの公式サイトはこちら。Flutter Engageのオンラインキーノートは以下に転載した。
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