ドコモ子会社でeラーニング事業を手掛けるドコモgacco(東京都港区)は3月12日、AIが合成したオンライン講座の無料配信を、同社の映像配信サービス「gacco」で始めた。講座の映像は、文章と講師の映像を基に合成した。公開期間は3月末まで。
講座では、AIに関する基礎知識などを解説する。講義内容のテキストを基に音声合成AIが作成した講義の音声と、実在の講師が話をしている数分の動画を用意。映像合成AIに入力し、長尺の動画を作成した。
講師本人がしゃべっているように見せるため、音声と講師の口の動きがシンクロした動画を合成。データを生成するAIと、入力されたデータが本物かを評価するAIを敵対させ、合成の精度を向上させる技術「GAN」(Generative Adversarial Network:敵対的生成ネットワーク)を活用した。
ドコモgaccoによれば、オンライン講座の作成にAIを活用することで、撮影スタジオを用意する手間が減り、コロナ禍の中でも効率的に動画を作成できるという。GANの技術はAIベンチャーのデータグリッド(京都市)、音声合成AIはNTTテクノクロスが提供した。
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