ITmedia NEWS > セキュリティ >
ニュース
» 2021年03月15日 12時04分 公開

デジタルガジェットとしてのマイナンバーカードを考えるサイバーセキュリティ2029(1/3 ページ)

嫌われがち、不要と言われるマイナンバーカードも別の視点からみると、けっこう面白い。

[宮田健,ITmedia]

 「マイナンバーカード」という“デジタルガジェット”があります。もはやマイナンバーカードはマイナスイメージがあり、無意味なもの、無駄なもの、怖いものといった印象があるのではないでしょうか。しかし、セキュリティを考える上でこれほど興味深いものはありません。近未来を考える上で、「パスワードをなくす」ものに最も近く、eKYCの重要な起点になり得るものではないかと期待しています。

メルペイがマイナンバーカードに対応?

 メルカリのスマートフォン決済サービス「メルペイ」で興味深いニュースがありました。同社のサービスを利用する上で重要な本人確認で、マイナンバーカードの「公的個人認証サービス」が利用可能になるという発表です。これを利用することで、本人を確認するための身分証明を、運転免許証の撮影などのような方法ではなく、デジタルに、簡潔に行えることになります。

photo メルペイの本人認証において、マイナンバーカードを読み取るだけでリアルタイムに認証が可能になる(リリースより引用)

 マイナンバーカードの利用シーンを拡大するための施策は、これまでもたくさん発表されてきましたが、実生活には程遠いものがほとんどで、むやみに連携することによるリスクの方に目が行ってしまうものばかりでした。2021年3月にはマイナンバーカードを健康保険証として利用できるようになり、多少のメリットを感じられるようになりますが、だからといってマイナンバーカードを作ろうという気にはならないでしょう。「マイナポイント」のためにカードを作り、そのまま保管しているというパターンが多いと思います。

【令和3年3月開始】マイナンバーカードの健康保険証利用(何が便利になるの?メリット編)

 デジタルガジェットとしてのマイナンバーカードを考えると、実は街にある証明写真撮影機で一気に申請まで可能なのは面白い体験であるはずです(有料ですが……)。それ以上に、今回メルペイが対応したような「公的個人認証サービス」機能に注目すると、マイナンバーカードの効能が見えてくるのではないでしょうか。

       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.