埼玉西武ライオンズは3月15日、本拠地「メットライフドーム」の新型コロナウイルス拡大防止策の一環として、トイレの混雑状況を「見える化」すると発表した。スマートフォンアプリやトイレ内のディスプレイで利用者に状況を伝え、“密”を避ける行動を促す。
ITスタートアップのバカン(東京都千代田区)が提供する「AirKnock Ads」(エアーノックアッズ)を導入。球場内にある約200のトイレ個室に小型タブレットを設置し、約30秒の動画広告(無音声)やお知らせの他、ドアの開閉センサーで計測した使用時間を表示する。トイレが混んでいると画面で状況を伝え、利用者に自主的な退去を促す。
球団公式アプリ(iOS、Android)にはトイレ個室の空き状況を表示する機能を加え、観覧席にいてもトイレの混雑状況が把握できるようにする。3月26日のオリックス・バファローズ戦から実施する。
「球場ではイニング間にトイレの利用が集中しやすい。プロ野球のシーズン開幕を見据え、快適性と安全性を両立した球場環境を目指す」(バカン)
バカンは2016年設立のITスタートアップ。トイレの他、美術館やレストランの混雑状況、災害時の避難所空き状況をアプリなどで知らせる仕組みを提供している。エアーノックアッズはこれまでオフィスを中心に導入を進め、1日で1個室あたり45分の利用時間短縮効果を確認したという。
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