ITmedia NEWS > 速報 >

精密鍛造技術で再現したステンレス製「福山城」、精密部品メーカーが発売 重量は約5キロ

» 2021年04月06日 18時31分 公開
[ITmedia]

 精密部品メーカーのキャステムは4月6日、精密鍛造技術を用いて製作した250分の1スケール「福山城」を発表した。ステンレス製で重量は約5kg。4月15日から8万8000円(税込)で販売する。

 福山市が提供した図面を元に3Dデータを作成。外観に加え、“最良の工法”とされる算木積み(さんぎづみ)で造られた石垣も写真からディスプレイスメントマッピング(画像情報から平坦な表面に凹凸を作る技術)で再現した。

3Dデータ
本物のしゃちほこを3Dスキャン中

 福山城の伏見櫓(ふしみやぐら)にあった「伝伏見櫓鯱」(でんふしみやぐらしゃちほこ)は全長25mmのステンレス製キーホルダーにした。1951年、伏見櫓を解体修理した際に取り外されたしゃちほこを3Dスキャンでデータ化。2020年6月には10分の1スケールの置物として販売したが、今回は手頃なサイズのキーホルダーにした。価格は990円(税込)。

 どちらも広島大学名誉教授の三浦正幸教授が監修した。売上の一部は福山城築城400年記念基金に寄付するという。

 福山城は1622年に建てられた平山城。天守は1966年に復元され、内部は市立福山城博物館になっている(現在は外観復元工事や展示リニューアルのため休館中)。2006年には日本100名城に選ばれた。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.