オフィスなどに出社している従業員より、テレワーカーの方が1カ月の残業時間が長い――パーソル総合研究所は4月19日、こんな調査結果を発表した。全体の平均残業時間は、新型コロナウイルス感染症の拡大前に比べて月間で2.8時間減少。しかし、テレワーカーと出社している人に分けると、コロナ禍の前後にかかわらず、テレワーカーは出社している人に比べて2時間以上長く残業していることが分かったという。
平均の残業時間はコロナ禍前が17.0時間、コロナ禍で14.2時間と、2.8時間短くなった。このうち出社している従業員の残業時間は、コロナ禍前が15.7時間、コロナ禍で13.1時間と2.6時間短縮。テレワーカーの残業時間は18.3時間から15.3時間に短くなっており、どの場合でもテレワーカーの方が残業時間が長い傾向にあった。
一方、テレワーカーのうち、残業をしていない人の割合はコロナ禍前が19.6%、コロナ禍で27.4%に増加。月間の残業時間が10時間を超える人の割合は、55.5%から44.7%に減少するなど、残業時間は減っている。
調査は2020年8月26日〜31日に、全国で正社員として働く20〜59歳の男女を対象にインターネット上で実施。テレワーカー(1000人)と、テレワークをしていない人(1000人)の計2000人に意見を聞いた。
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