「お金を払えば、誰もが企業の開発現場でエンジニアとして業務経験を積める」──そんなサービスがネット上で物議を醸している。Twitterでは4月26日午後、「お金を払って働くのか」「そもそも業務経験と呼べるのか」など疑問の声が相次いだ。
話題になっているのは、コンサルティング事業を手掛けるVertech Consulting(名古屋市)が提供するサービス「ギミジョブ」だ。このサービスでは、まず同社が外部から、ギミジョブで使用するという同意を得た上で開発案件などを受注。ユーザーに、この案件をテーマにした機能開発などを行ってもらうことで、エンジニアとしての経験を提供するという。
公式サイトによれば、サービスの価格は月額1万9800円(税別)。ユーザーは、ソースコード共有サービス「GitHub」内に運営側が設定したタスクの中から、自分のレベルに合ったものを選択。Vertech Consultingのスタッフとコミュニケーションしながら、コーディングを行う──という流れで業務を体験できるという。
作業はリモートワーク可能で、Ruby on RailsやReactといったフレームワークが学べるとしている。携わった案件を履歴書に書いたり、面接でアピールしたりすることも認められるという。
このサービス形態に対し、Twitterでは「労働基準法に違反するのではないか」と指摘する声も。ギミジョブは公式サイトで「弁護士監修のもと、法に抵触しない形で実務経験を積みたいニーズを満たせるように配慮してサービス設計している」と説明している。
Twitterでの反響について、ITmedia NEWS編集部はVertech Consultingに取材を試みたが「他の案件があり、すぐに対応できない」として、具体的な回答は得られなかった。
26日午後3時ごろまでは閲覧できた公式サイトも、27日午前10時30分時点ではメンテナンス状態になっており、内容が確認できない状態になっている。
「仕事舐めてる若者多すぎ」Dr.ストレッチの“炎上”求人広告、原因は「元従業員の改ざん」 退職後もパスワード変更せず
ネット炎上の秘孔を突かないために
厚労省の“ブラック企業リスト”をグラフで可視化 Webサイト「ブラック・ブラック企業」登場
厚労省、COCOA不具合の検証結果を公表 業者任せ、多重下請けなどの課題が浮き彫りにCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR