米Amazon.comは4月29日(現地時間)、第1四半期(1〜3月)の決算を発表した。コロナ禍の巣ごもり需要の高まりを受け、大幅な増収増益で、売上高は前四半期に続けて1000億ドルを超えた。純利益は過去最高を更新した。
売上高は前年同期比44%増の1085億1800万ドル、純利益は220%(3倍強)の81億700万ドル(1株当たり15ドル79セント)だった。売上高、1株当たり純利益ともにアナリスト予測(売上高は1044億7000万ドル、1株当たり純利益は9ドル54セント)を大きく上回った。
売上高は過去最高の前四半期より減ったが、配送コストが前期比20%減の172億ドルになり、純利益は過去最高になった。
カテゴリー別売り上げは、リアル店舗が16%減だった他は、オンラインストアは44%、サードパーティーのストアは64%、サブスクリプションサービスは36%、AWSは32%、広告を含むその他が77%といずれも増収だった。AWSの売り上げの総売上高に占める割合は11%と、前四半期より1ポイント下がった。
第2四半期(4〜6月)の見通しは、売上高を前年同期比24〜30%増の1100億〜1160億ドル、営業利益を45億ドル〜80億ドルとした。
ジェフ・ベゾスCEOは発表文で「プライムビデオは10歳になり、過去1年間に1億7500万人以上のプライム会員がコンテンツをストリーミングした。ストリーミング時間は前年比で70%以上増加した」と語った。また、AWSについて「AWSはわずか15年で年間売上高540億ドルの巨大事業になり、成長は加速している」と語った。
例年7月に実施しているプライムデーについて、業績発表後の電話会見でブライアン・オルサフスキーCFO(最高財務責任者)は、今年は6月に開催するかもしれないと語った。
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