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さいたまで、モビリティのデザインと未来を考える 自動運転バスに乗ってきたデジタルネイティブのためのフォントとデザイン(モビリティ編)(3/4 ページ)

» 2021年04月30日 13時44分 公開
[菊池美範ITmedia]

バスターミナルを中心としたシェアリングモビリティも

 さいたま新都心駅から南へ徒歩7分、さいたま市の新バスターミナルがオープンしたのは2020年のことだ。このバスターミナルは長距離バスやチャーターバスの発着拠点として活用されるはずだったが、コロナ禍により運行本数は当初の予定から大幅に減り、おもに深夜や早朝の運行を中心に運用されている。そのため昼間多くの時間はバスターミナルとして休眠状態になっており、今回の実証実験での運行ルートとして白羽の矢が立った。

photo 2020年から運用を開始したさいたま新都心バスターミナル

 埼玉県産の木材も使用したこのターミナルは、簡素な造りながらもターミナルごとに彩度の高い明快な色分けと、分かりやすく大きな数字の表示によって利便性の高い施設になっている。最終決定ではないものの、さいたま市は現在、浦和区にある市庁舎をこのバスターミナルに移転させる方向で調整を進めていることから、このターミナルの建築や付帯設備の使用期間は市役所移転完成までと推測される。それでも建築とサイン計画は限られたコストの範囲内で、フォントやデザインも適切なものが与えられている。

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photo バスターミナルの乗降口とサイン。実証実験の立て看板が設置されている

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