ソフトバンクグループ(SBG)が5月12日に発表した2021年3月期(20年4〜21年3月)の連結業績は、売上高が5兆6281億円(前年同期比7.4%増)、純利益が4兆9879億円で、前年度の9615億円の赤字から一転して黒字回復となった。
約5兆円の純利益の要因は米Sprintの株式売却や世界的な株高など。孫正義社長は「昨年はWeWorkへの投資失敗で史上最大の赤字と言われたが、黒字回復できた。たまたまが重なった結果なので、1回限りで終わらないよう実力をつけていきたい」と来期を見据えた。
その一方で反省の弁も。具体的な社名の言及はなかったが「素晴らしい会社への投資の機会を逃し、“見逃し三振”してしまった」とし「今後は一時的な利益ではなく、AIを使って産業を再定義するような“金の卵製造業”で継続的な利益を生み出していきたい」と話した。
事業の根幹となる「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」(SVF)の投資利益は6兆3575億円となった。例えば、約3000億円を投資した韓国のEコマース大手Coupangの上場により、評価額は約3.1兆円となった。SVFの投資先の開拓も順調で、現在計224社に投資している。
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