スクウェア・エニックスは5月27日、YouTubeで配信した「ドラゴンクエスト35周年特番」で1988年に社会現象となった「ドラゴンクエストIII」をリメイクすると発表した。ドット絵をアレンジした新しいグラフィック手法を採用する。
スクウェア・エニックスが「HD-2D」と呼ぶグラフィックの手法でリメイクする。昔ながらのドット絵に現在の3D CGで使用する画面効果を加えた「ドット絵の進化形」で、2018年発売のRPG「OCTOPATH TRAVELER」などで採用した。幻想的ながら愛嬌のあるキャラクターが特長だ。
ドラクエシリーズの生みの親である堀井雄二さんは、ドラクエ3のリメイクを決めた理由を「一番思い入れがあるから」と話す。さらに「続きが作れたらドラクエ1と2も。2で意外な展開を作りたい」という。
ドラクエ3は「ロト3部作」と呼ばれるドラクエ初期シリーズの完結編。ドラクエ1や2に名前が登場した伝説の勇者「ロト」の秘密を描き、堀井さんの言う順番にすると時系列に沿った形に。「この順番で驚きを演出したい」という。
発売時期は「まだ先」だが、海外でも同時に発売するとしている。
「ドラゴンクエストIII そして伝説へ…」は、1988年2月にエニックス(現在のスクウェア・エニックス)が発売したファミコン用ゲームソフト。販売本数は380万本。発売時には販売店の前に数kmも続く行列ができるほど社会現象となった。その後スーパーファミコン版やゲームボーイ版、スマートフォン版なども登場した。
特番では他にシリーズ12作目となる「ドラゴンクエストXII 選ばれし運命の炎」を始め、新規スピンアウト作品「ドラコンクエスト トレジャーズ」など開発中の6タイトルを紹介した。
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