電通は6月7日、シャープ製のIoT家電から得たデータを活用してスマートフォンやPCに広告を配信するサービス「domus optima」(ドムス・オプティマ)のβ版を発表した。ユーザーが家電を使った日時や利用した機能などから潜在的なニーズを予測し、それに合わせて商品やサービスの広告を配信する。クリック数の計測も可能という。
エアコンや自動調理鍋、オーブンレンジ、洗濯機など約40万台のIoT家電から、データを収集。すでに電通が提供している広告配信サービス「STADIA」と連携し、デジタル広告の配信に活用する。
データはシャープがユーザーから包括許諾を得て集めたものを利用。現時点ではユーザーから許諾を得るときに電通やdomus optimaといった具体名を出していないものの、今後はサービス名の明記を検討するという。
実験としてオーブンレンジをよく利用する人に、温めるだけで料理が作れる商品のデジタル広告を配信したところ、domus optimaを使わない場合と比べてクリック率が約35%上がったという。
ただし現状では、家族で同じIoT家電を利用する場合、個人の利用状況まで特定できないため、今後は誰がいつどんな機能を使ったのか把握できる仕組みを検討するとしている。
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