米ゲーム大手のElectronic Arts(EA)にハッカーが侵入し、人気ゲームのソースコードやゲーム作成ツール780GB分を盗んだと、米VICEが6月10日(現地時間)、あるハッキングフォーラムへの投稿を基に報じ、EAもこれを認めた。
盗まれたのは「FIFA 21」のソースコードとそのマッチメイキングサーバのコード、「バトルフィールド」など多数のEAのゲームのエンジンとして採用されている「Frostbite」のソースコードとツールなど。盗んだハッカーはフォーラムの投稿で、データを売りに出すと言っているという。
EAはVICEに対し「限られた量のゲームのソースコードと関連ツールが盗まれたネットワークへの侵入事件を調査中だ」という声明を送った。法執行機関にも連絡済み。EAによると、プレイヤーの個人データは流出していないという。事件後、既にセキュリティを改善しており、ビジネスへの影響はないとしている。
この事件は、ここのところ多発している身代金目当てのサイバー攻撃ではなく、犯人は盗んだデータを販売するのが目的のようだ。
2月には人気ゲーム「サイバーパンク」の開発元CD Projekt Redが攻撃を受けてゲームのソースコードを盗まれ、オンラインオークションにかけられた。
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