米連邦取引委員会(FTC)は6月15日(現地時間)、リナ・カーン氏(32)が同委員会の委員長に就任したと発表した。この発表の数時間前、米連邦議会上院がカーン氏のFTC委員長就任を承認する投票を行い、69対28(棄権3)で承認を決定したと発表した。
コロンビア大学法科大学院の准教授で専門は独禁法のカーン氏は、3月にジョー・バイデン米大統領によってFTCの委員に指名された。同氏は2017年に米Amazon.comの独占を批判する論文で注目を集め、IT大手規制論者として知られる。
Amazonの論文では、同社の小売事業は販売プラットフォームから分離するべきだと主張した。かつて下院司法委員会による独禁法調査の顧問を務めた経験もある。
カーン氏は発表文で「FTCを率いるためにバイデン大統領によって選ばれたことは非常に名誉なことだ。他の委員と協力し、企業の横暴から国民を守ることを楽しみにしている」と語った。
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