「Windows 11」の発表イベントで一番話題になったのは、たぶん「Androidアプリが動きます」というところだったのではないかと思います(「Windows 10」でAndroidアプリ移植、が頓挫したことは忘れていました)。
でも、Androidスマートフォンユーザーであれば「Amazonアプリストア経由で」というところで「ああ〜」と思ったでしょう。Google純正アプリは来ないんだな、と。
Googleは今回特に協力していないので、関連発表もしていません。この機能実現に協力したのはIntelとAmazonで、それぞれ関連するプレスリリースと公式ブログを出しています。
Intelの発表によると、「Intel Bridge Technology」で「モバイルアプリを大幅に拡張してPCで実行できるようにした」そうです。これは「x86ベースの端末でアプリをネイティブに実行できるようにするランタイムポストコンパイラ」だと説明しています。
難しいことは分かりませんが、とにかくこのブリッジテクノロジーのお陰でAndroidアプリが動くんだよ、と。そして、Intelはモバイルアプリ、とAndroidアプリに限定していないので、技術的にはiOSアプリも動かせるという可能性もあるのでしょうか。
【修正履歴:2021年6月28日午前11時50分】 iOSアプリに対応できる技術的な可能性について、表現を変更しました
さらに、Intelプロセッサだけでなく、AMDやArmベースのPCでも動くと、IntelはThe Vergeに言いました。
Amazonはアプリ開発者向けのAppStore Blogでこの提携について発表しました。Microsoftとの協力は、「開発者に新しい機会を創出」することが主な狙いという感じです。
Amazonのアプリストア、まだまだないアプリが多い(SlackとかPocketとかFeedlyとか)けれど、この提携で「じゃ、対応させるか」と思う開発者さんもいるかもしれません。
それに、Microsoft Storeで見つけたAndroidアプリをAmazonのアプリストアからダウンロードするには、当然ながらAmazonのアカウントも必要です(下のGIFでは、アプリページに「Get from Amazon AppStore」というボタンが見えます)。だから、Amazonのユーザーも増える可能性があります。
GoogleがGoogle PlayストアをMicrosoft Storeと連携させてもGoogle側のメリットはあまりなさそうですが、Amazonにはそういうメリットがあり、MicrosoftとAmazonなら“うぃんうぃん”なのでした。
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