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auのSIMロック解除ページが検索結果から非表示設定に? 「意図的なものでなく設定ミス」

» 2021年06月28日 21時00分 公開
[荒岡瑛一郎ITmedia]

 auのSIMロック解除に関するWebページが話題になっている。同ページに、検索エンジンからの検索を“回避”できる「noindexタグ」が埋め込まれていると指摘するツイートが6月26日にあった。ITmedia NEWSの取材に対し、KDDIは「設定ミスがあった」とした上で「noindexタグを埋め込んだのは暫定ページで、正規のページには埋め込んでいない」と答えた。

 問題となっている「SIMロック解除のお手続き」というタイトルのWebページには、noindexタグとともにページ内のリンクへのクロールを避けるための「nofollow」タグも設置されている。同社は以前、携帯電話の解約手続きに関するWebページにもnoindexタグを設置していたが、総務省が開く有識者会議での指摘を受けて2020年12月にタグを外していた。

noindexタグが埋め込まれたページ(noindexとnofollowタグは赤枠部分)

 同社はnoindexタグについて「意図的にSIMロック解除のページを検索結果から非表示にしたわけではなく設定ミス」と説明。SIMロック解除の説明ページは「正規のページ」と内容が同じ「暫定ページ」の2つがあるという。さらに、暫定ページにはURLの末尾が「simlock_b/」のものと、「simlock_c/」のものがあることを編集部で確認している。

正規のページ(左)、暫定ページ「simlock_b/」(中)、暫定ページ「simlock_c/」(右)

 同じ内容のページを複数用意していたことについて、同社は「サブブランドなどKDDI関係の広告や紹介について一部異なるものを入れ、利用者の反応を確認するためのものだった」と話す。このため、正規のページ(末尾「unlock/」のURL)にアクセスすると「simlock_b/」や「simlock_c/」へリダイレクトされる。

 しかし、Google検索で暫定ページしか表示されないことを5月中旬に同社内で確認し、改善策として6月9日に暫定ページにnoindex・nofollowタグを設置。同時に、検索結果上でWebページの重複を解消する「canonicalタグ」を両方のページに設置したという。

 その結果、対応後は正規ページも暫定ページも検索結果に表示されなくなってしまっている。この事象は6月25日に把握し、現在調査中という。

【追記:2021年6月28日午後9時15分 暫定ページからnoindexタグが削除されているのを午後9時5分ごろ確認しました】



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