総務省は2月26日、NTTドコモとKDDIが携帯電話の解約手続きに関する情報を案内するWebページを検索できないようにしていたと明らかにした。検索エンジンの検索結果に表示されないようにする「noindexタグ」をWebページのHTMLに埋め込んでいた。
検索エンジンは通常、事前に「クローラ」というbotでWebサイトの情報を収集し、データベースに記録することで検索できるようにしている。noindexタグが付いたサイトは、クローラが巡回してもデータベースへの記録を行わないため検索結果に表示されない。
総務省によると、ドコモは「携帯電話の解約お手続き方法」「携帯電話・PHS番号ポータビリティ(MNP)を利用した解約お手続き方法」のページ、KDDIは「スマートフォン・携帯電話の解約・他社へのMNP転出をご検討中のお客さまへ」のページにnoindexタグを埋め込んで検索できないようにしていたという。ドコモは1月20日、KDDIは2020年12月25日にnoindexタグを削除した。
noindexタグを埋め込んでいた意図についてドコモは「直接解約ページを見るのではなく、先に別のプランや解約に伴って使えなくなるサービスの情報を提示すべきと考えていた」と説明。タグを削除した理由については「直接解約したいニーズもある。指摘を受け、検索は消費者が自由にできるようにした」としている。
一方、KDDIは「該当のページは情報量が多い。解約したい人が手続き方法を案内するページに直接アクセスできるようnoindexタグを設定して、表示されないようにしていた」と説明。「以前、消費者庁からサイトが見にくいとの指摘を受けて改修した際に、noindexタグも削除した」としている。
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