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東京五輪ケイリン先導車の技術を用いた電動アシスト自転車、パナソニックが発売

» 2021年07月30日 17時33分 公開
[ITmedia]

 パナソニック サイクルテックは7月30日、「東京2020オリンピック」のケイリン競技に提供した先導車の技術を取り入れた電動アシスト自転車「UX1」を発表した。価格は25万1000円(税込)。8月5日に発売する。

スポーツタイプの電動アシスト自転車「UX1」

 フレームを従来製品より40mm下げて走行安定性や取り回しの良さを向上。モーター内部の制御機構などに先導車と同じ技術を用いた。デザインも先導車を意識したものだ。

 パナソニックは「低重心でマイルドなハンドリング性を先導車から受け継いだ。女性やスポーツ走行の初心者も扱いやすい」とし、日本ではまだ市場が小さいスポーツタイプの電動アシスト自転車として訴求する。

パナソニックが開発したケイリン先導車。市販の予定はない

 東京2020オリンピックでは従来のバイクに代え、パナソニックの提案で環境負荷の少ない電動アシスト自転車を先導車に使用した。

 パナソニックは先導車のために通常の3倍の出力を持つモーターや重心の低いフレームを新開発。中でもフレームは20種類以上を試作し、選手が追従しやすい滑らかで安定した加速を実現したという。

 オリンピック自転車競技のケイリンは日本発祥のスポーツで、7人までの選手がトラック6周で競う。先導車はペースメーカーとして選手たちの風よけになりながら時速50kmまで段階的に速度を上げ、残り3周で離脱する。

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