「山奥で車のドアが開閉不能に」──トヨタの無人レンタカーでトラブル、“その場に置き去り”仕様に物議 トヨタ「案内ミスだった」
「飛騨の山奥で突然ドアが開かなくなって詰んだ」──トヨタ自動車が提供するレンタカー無人貸し出しサービス「チョクノリ!」利用者のツイートが物議を醸している。投稿者で、米Quoraのエバンジェリストでもある江島健太郎(@kenn)さんは8月3日、同サービスでレンタカーを借りて飛騨の山奥を訪ねたところ、スマホと車のBluetooth接続が突然失われ、ドアの開閉ができなくなったという。
チョクノリ!は、スマホの専用アプリだけで車の予約やドアの開閉、精算ができるクルマの貸し出しサービス。ドアの解錠はBluetoothでスマホから行えるが、物理キーは各営業所で管理しているため貸し出されていない。このため、Bluetoothの接続が失われてしまうと利用者が自力では開閉できなくなる仕様だった。
江島さんはサポートセンターに問い合わせるも、遠隔操作でのドアの開閉も不可能だったという。「緊急用のリモート・アンロックくらいできるだろうと思っていたら、できないと聞いてびっくりです」(同)
その後、現地に着いたトヨタのヘルパーがドアを開くも、セキュリティ機能によってエンジンをかけることができず、結局車はレッカーされることに。一方でトヨタは、代替の移動手段を用意しなかったという。「飛騨山脈のど真ん中で放り出していただきました」と江島さんはツイートしている。
Bluetooth接続が失われた際に解錠する手段がないことについて、江島さんは「エンジニアとして『まじかよ』という他ない」と話す。一連の投稿を見たTwitterユーザーからも「物理キーがないのはやはり怖い」「アナログでの対応を想定していないことに驚いた」「新しいサービスとはいえ、想定が甘すぎる」などの声が上がった。
Bluetooth故障時のサービス設計についてトヨタに取材したところ「原因も含めて現在確認中」と回答を保留。
山中に利用者を置き去りにしたことについては「本来なら、貸し出し前の故障のため代替車を提供するはずであったが、利用規約に準ずる対応ができていなかった。その旨は本件の利用者にも伝えて謝罪をしており、料金は全額返金する。迷惑をかけてしまい大変申し訳なかった」と案内のミスを認めた。
【修正履歴:2021年8月4日 午後8時55分 当初、「料金は全額返金した」としていましたが、返金はこれからであったため表現を修正しました。また、代替車の貸し出しは貸し出し前の故障と認められた場合のみである旨と、トヨタ自動車の謝罪コメントを加筆しました。】
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