Innovative Tech
コオロギ入りクッキーを3Dプリント 山形大学が開発(1/2 ページ)
Innovative Tech:
このコーナーでは、テクノロジーの最新研究を紹介するWebメディア「Seamless」を主宰する山下裕毅氏が執筆。新規性の高い科学論文を山下氏がピックアップし、解説する。
山形大学 ソフト&ウェットマター工学研究室(Soft & Wet matter Engineering Lab、SWEL)の研究チームによる「代替食品における3Dフードプリンターの活用」は、コオロギを粉末状にし、クッキー生地と混ぜた材料を食品専用の3Dプリンタで印刷する研究だ。
昆虫はタンパク質やミネラルを豊富に含み、環境負荷が少ないことから将来の食肉の代替品として期待されている。その一方で、昆虫の見た目による忌避感が昆虫食の普及を妨げている。
そこで本研究では、昆虫をいったん乾燥させてパウダー状にする方法で忌避感の低減を試みた。粉末化した昆虫は、他の材料と混ぜて3Dプリンタ(3Dフードプリンタ)で印刷し、本来の昆虫の外観を排除した食品に変化させる。
実験の材料には薄力粉40g、砂糖20g、コオロギパウダー20g、卵黄1個、バター(30gと40g)を使用する。3Dプリンタは、スクリュー式3Dフードプリンタ「FP-2400」(山形大学と世紀社の共同開発)を使った。FP-2400はスクリュー式の押し出し構造によってペースト状の材料を吐出し積層造形する。
造形後は170度で15分間加熱し焼き菓子として仕上げた。今回はバターの分量による造形精度を比較するため、バター30gと40gの2種類を造形した。バター40gを使用したクッキー生地の造形物は、絹ごし豆腐やゼリーのような外観で出力。形状は保っているが油分がにじみ出ていることが確認された。焼くと体積が約2倍に膨張した。
バター30gを使用したクッキー生地の造形物は、40gと比べ油分のにじみは少なかった。しかし積層中に生地が定着せず、ノズルの動きに合わせて材料が引きずられる現象が確認された。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
資さんうどん、従業員の退職理由などが外部から閲覧可能に 委託先の勤怠システムに設定不備
-
2
「低評価でキャラが悲しげな目」 モスバーガーのアンケートがSNSで話題 運営会社に狙いを聞いた
-
3
「裏垢暴露」のつもりが警察沙汰 暴露系YouTuberが著名VTuberの“なりすまし”に騙されていた
-
4
グッスマ、顧客の2800人のカード番号全16桁+セキュリティコードなど流出か 下4桁は40万枚分
-
5
松屋のアプリに不正アクセス、約238万件の個人情報が漏えい 停止中の補償も予定
-
6
総務省、GMO攻撃者サイトの「ブロッキング」を通信各社に要請 報道
-
7
無印良品、不正アクセスで最大2726万件の会員情報漏えいか 退会済みのユーザーも対象
-
8
楽天カード、本人認証をワンタイムパスワードに統一 27年2月から順次
-
9
セガのスマホゲーム「チェンクロ」、セキュリティ問題で1~2カ月の長期メンテ 13年続く長寿タイトル
-
10
「ITノウハウ持つ人材少なく」 PHP脆弱性問題、31市町村でサイト一時停止継続
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR