犬型ロボット「Spot」で知られる米ロボットメーカーのBoston Dynamicsは8月17日(現地時間)、同社が開発する人型の二足歩行ロボット「Atlas」がパルクールを行う動画をYouTubeで公開した。約1分間の動画には、2体のAtlasがコース上に用意された障害物をジャンプや方向転換を駆使しながら走り抜けていく様子が映っており、最後は2体が2連続後方宙返りを成功させ、その後で2体が喜びを分かち合っている(ように見える)。
動画はすでにYouTubeで180万回再生、Twitter上では600万回再生、2万RT、4.3万いいねされており、多くの反響を呼んでいる。
同社はAtlasにパルクールをさせたのは、新しい動きを試すためのサンドボックスとして最適だからと説明。パルクールは全身を使うスポーツで、さまざまな状況下でバランスを保ち、次の行動へシームレスに切り替える必要があるからだ。
同社が以前公開したパルクール動画は事前にプログラムしたものだったが、今回はAtlasが実際に目視した状況に対応し、行動を取れるように進化している。行動の選択に使用するテンプレートも少数で済むようになった。
Atlasは研究用ロボットの位置付けで、一般販売はされていない。「Atlasのような人型ロボットの限界を引き上げていけば、ハードウェアとソフトウェアのイノベーションが推し進められ、その成果はBoston Dynamicsの全ロボットに転用されることになる」とAtlasチームを率いるスコット・クインダースマ氏は述べている。
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