この記事は新野淳一氏のブログ「Publickey」に掲載された「AWS専業SIerのサーバーワークスがGoogle Cloud事業への参入を発表。Google Cloud専業SIerの「G-gen」を設立」(2021年8月19日掲載)を、ITmedia NEWS編集部で一部編集し、転載したものです。
AWS専業のクラウドSIerとして知られるサーバーワークスが、韓国のBespin Globalとの合弁によるGoogle Cloud専業のSIer企業「G-gen」を設立し、Google Cloud事業に参入することを発表しました。
サーバーワークスは2000年創業、2009年にAWS専業クラウドSIerの事業を開始し、2019年に東証マザーズに上場しました。2021年現在、AWSのパートナーとして国内最高位にあたるプレミアコンサルティングパートナーの10社のうちの1社です。
同社代表取締役社長 大石良氏は、さまざまなクラウドを組み合わせたマルチクラウドが増えているとしたうえで、そうした顧客のニーズに応えるため「AWSを中心とした真のマルチクラウド実装をより強化する目的で、Google Cloud市場への参入を決定した」と発言。
Microsoft AzureやIBM CloudではなくGoogle Cloudを選択した理由として「AWSのお客様がGoogle Cloudを使い始めているというのがいちばんの理由。インフラはAWS、カレンダーのようなスイートはGoogle Workspace、分析はBigQueryなどを組み合わせているお客様が多かった」として、AWSとGoogle Cloudの組み合わせが多いことを挙げました。
サーバーワークスがGoogle Cloud事業参入にあたって設立したのが、韓国Bespin Global社との合弁による「G-gen」です。
Bespin Globalは韓国でGoogle Cloud事業を行っており、Google Cloudの最高位パートナーとなるプレミアパートナーとして韓国国内だけでなく中国、中東、北米、東南アジア、日本にもオフィスを置き、グローバルにビジネスを展開しています。
G-genは、サーバーワークスとBespin Globalによる合弁企業となることで、最初からしっかりしたソリューションやサポートを顧客に提供できる利点があると、G-gen 代表取締役 羽柴孝氏。
さらに同社の大きな強みとして、Google Cloudを5%引きで提供することによる価格競争力、サーバーワークスとの連携によりAWSとGoogle Cloudをフラットに考慮しつつ最適なニーズへの対応を挙げました。
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