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レトロでかわいいニコン「Z fc」は見た目で買っちゃっていい趣味のミラーレス一眼だった荻窪圭のデジカメレビュープラス(2/5 ページ)

» 2021年08月22日 08時00分 公開
[荻窪圭ITmedia]
いざ構えてみるとコンパクトで扱いやすい

 上部にはシャッタースピードとISO感度、そして露出補正のダイヤルがあり、絞り値は電子ダイヤルでコントロールする。右肩に付いてる小さな液晶モニターは絞り値を表示するためのものだ。

小さな液晶の窓は絞り値表示用。マニュアル撮影時は上部を見るだけでISO感度もシャッタースピードも絞り値も分かるというデザインだ

 で、ダイヤルがいっぱいあってカチカチと自分で回さねばならないマニュアル機といえばさにあらず。

 撮影モードレバーを「AUTO」にしちゃえば、普通に「フルオート」で使えるのだ。ISO感度もオートになる。フルオート時も露出補正ダイヤルが使えるのはいい(これはオフにもできる)

撮影モードレバーをAUTOにしちゃえばダイヤルがどこにあっても問題なし

 PSAMの各種モード時はISO感度はマニュアル設定固定になる。ISOオートにするにはメニューから「感度自動制御」をオンにしなきゃいけない。

PASM時にISOオートで使うには「感度自動制御」をオンにする必要がある。これはちょっと分かりにくい

 これをオンにしておくと、自動的に上がるのはいいんだけど、あえてスローシャッターで撮りたいときにいちいちオフにしなきゃいけなくて、ちょいと不便を感じる。

 ISO感度にAUTOポジションがあってもよかったかな。

 ただ、Z fcをZ fcっぽく使うなら、感度自動制御はオフにするのがおすすめ。常にISO感度を意識して使うってのもなかなか楽しい。

シャッタースピードを見ながら、このくらいならいけるかなとISO12800まで上げて撮影した牛込見附からの夜景(16-50mm 16mm 1/10秒 F3.5 ISO12800)

 時にはISO感度を高くしたまま忘れてて無駄に高速シャッターで撮っちゃったり、逆にISO100に固定したまま夜になっちゃって手ブレ写真量産したりするのもまたよし。

 そういうのも含めて撮影を楽しむカメラだ。

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